作業風景の写真

南九州の食と共に、さらなる成長を続けたい。

  • #失って導かれた進むべき道
  • #心通わす最期の別れ
  • #人と地域の温もりを再構築
プロフィール写真

㈱ハートフル よかえん 紫雲閣 葬儀課

齊藤 遥香

高校卒業後入社3年目、21歳。趣味は小・中・高と続けたバスケットボールと御朱印集め。愛犬とのふれあいの時間が一番の癒し。

グラデーションオブジェクト
グラデーションオブジェクト
波線
椅子を並べている様子

地元の温もりを絶やさぬために。

私は鹿児島で生まれ育ち、南九州の自然や文化に囲まれて過ごしてきました。南九州は自然と人の温かさが調和しているように感じられ心が落ち着きます。県内各地いろんなところへ出かけてきましたが、海も山も自然が豊かで、地元の人とのちょっとした会話やご当地の料理にもその土地の魅力が詰まっていて、なんだかほっこりします。ただ、過疎化に伴い、そのような素敵な場所の活力が失われつつあるのも現実。空き家問題や商店街のシャッター通り化など、深刻化しています。南九州の自然や文化を守るためにも、観光や移住支援などを通して活性化する取り組みに、私自身も関わりたいと思っています。また、SNSを活用して地域の行事や景色を紹介したり、地元特産の応援をしたり、できることから少しずつ実践していきたいと思っています。

父との別れをきっかけに葬儀社の道へ。

地元への愛着から、高校卒業後は地元で就職すると決めていました。葬儀社を選んだ理由は、過去に体験した忘れられない出来事があったからです。私は中学二年生のときに、突然父を亡くしました。途方もない悲しみに暮れる中、葬儀担当者の方が私たち家族に寄り添ってくれたときに感じた安心感がどれほど支えになったかー。そのときに、“人の想いを支える仕事”の尊さを知り、私のように大切な人を失った方々に寄り添い、「この人がいてくれてよかった」と思ってもらえるような存在になりたいと考えるようになりました。それから約4年後にその想いが通じて、現在、葬儀スタッフとして現場に従事しています。先輩方の指導の下、葬儀の基本的な流れや接遇マナーを学ぶところから、通夜や告別式の設営・運営補助の経験を積み、今では式の進行管理やご遺族との打ち合わせ、参列者対応など、幅広い業務に携わっています。

椅子を並べている様子

「らしさ」を刻む葬儀を提供したい。

今でも忘れられない経験があります。入社して間もない頃のある葬儀でのこと。そのご家族は、生前故人が「明るく見送ってほしい」と言っていたことから、しめやかに執り行う一般的なスタイルとは異なる明るい葬儀を希望していました。しかし、私の対応力が不十分で、マニュアル通りの進行を優先してしまい、その結果、「もっと故人らしい式にしてあげたかった」という言葉をもらい、はっとさせられました。悲しみを抱えたご遺族の想いに寄り添うことを第一に考えていたはずなのに、マニュアルや形式に囚われている自分がいる。一度きりの大切な場なのに、納得いただけるご葬儀を提供できなかったことで、深い反省と大きな学びを得ました。その葬儀以降は、ご遺族の声に耳を傾け、故人を偲ぶ想いを最大限に配慮した葬儀を執り行うようにしています。

花の位置を調整している様子

地域の“心の拠り所”として。

インタビュー風景

私たちは、人生の最期をお見送りする仕事をしています。仕事を通して強く感じるのは、「死」とは決して終わりではなく、人と人との絆を再確認し、感謝や思いをつなぐ大切な節目だということ。南九州には、家族や地域のつながりを大切にする文化が根付いています。しかし、少子高齢化や都市部への人口流出により、その絆が薄れつつあるようにも思います。だからこそ、私たち葬儀社の役割は、単なる儀式の提供に留まらず、地域の“心の拠り所”となる場所や機会を提供することだと考えています。お別れのときを通じて、家族の絆が深まり、地域のつながりが再生される、そんな温もりある未来を築く一助となることが私の使命であると感じています。

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